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ベイ子の「千葉シティ 魅力見つけて感じ隊っ!」
「2017年6月」のテーマは?
- ベイ子ちゃん、いい天気だ!ひとあし早く夏が来たようだね。
- はい!夏オンナの私はついおでかけしたくなります。
- そう、こういう日こそ行きたい場所がある!
- こういう日こそ?
- 素敵な洋館を見に行くってのはどうかな?
- は?てっきり屋外での爽やかな体験かと思ったのに。
- 実は、夏の終わりに閉まってしまう洋館があるんだよ。
今、訪れて魅力を紹介しないと
全国1000万人のBayWaveの読者に申し訳ない! - 1000万・・・って。隊長、盛りすぎ(汗)
というわけで今月は
レポート開始
ということで、今回はじめに向かうのは、以前「マップ片手に街歩き」の回でも訪れた「旧神谷伝兵衛稲毛別荘」。
なんと、耐震改修のため9月から約1年間休館になってしまいます!!その前にもう一度見ておきたいのです。
ここは、国道14号 浅間神社交差点から300mのところにあります。車を停め、入口の階段を上ります。
- ここの階段から、すでに気持ちいいのですよね。なんか避暑地に来たような錯覚が
- その錯覚もあながち間違いじゃないけどね。
- そうですよね!別荘だったのですから
- 天気もいいし今日は一段と緑が美しい。
門をくぐると、周りの木々とお庭の芝生、たくさんのグリーンに囲まれます。
ここは、日本のワイン王と言われた明治の実業家、神谷伝兵衛の別荘として大正時代に建てられました。
向かって右側にゲストハウスとして建てられた洋館、
左側には母屋として雁行型の和館があったそうです。今は建て替えられて「千葉市民ギャラリー・いなげ」としてアートの発信地となっています。
はじめに、千葉市民ギャラリー・いなげへ向かい、学芸員の行木(ゆうき)さんに耐震改修のことや話題の「稲毛八景」などのお話を伺います。
- 今日はよろしくお願いいたします。
- まずは、稲毛八景について教えていただけますか?
- 2014年12月から2016年12月まで年に2回行い計6回、講師の西川明先生と「いなげお話し会」を開催しました。地域の方に集まっていただき、稲毛ついて昔の記憶をたどり語りあい、歴史を発掘しました。
「ここから先はもう海で」とか「昔は海の家が並んでいて」とか「あさりを採りにきて」など、始めの頃は皆様あまり発言されなかったのですが、段々と話が止まらないくらい盛り上がるようになり、たくさんのお話を伺えるようになりました。 - わかります!
私の叔父もこの辺で育ったのですが、稲毛の海の話になると止まりません(笑) - ですよね(笑) いろいろなお話が出てきたその会のなかで「稲毛八景」を選定しました。
- 稲毛八景それぞれに名前がついてますね?
- 中国の山水画の伝統的な画題の瀟湘八景(しょうしょう はっけい)に合わせて
- しょう・・・しょう・・・はっけい???
- 瀟湘は湖南省長沙一帯の地域で洞庭湖と流入する瀟水と湘江の合流するあたり。古来より風光明媚な水郷地帯なのだそうです。北宋時代の高級官僚・宋迪が山水図として描き、それぞれ画題がついています。下の8枚がそれ!その後日本でも流行りました。歌川広重の「金沢八景」などもそうです。
- そうだったんですね。知らなかったぁ。
- ただ、美しいところ8選だと思ってました。
- 「神谷別荘秋月」などはいいのですが、なかには、スポットと名景の組み合わせがそぐわないものも(笑)
たとえば「白砂落雁」は悩みました。雁はいなかったかもしれないのですけれど、民間飛行機発祥の地ということで、 - なるほど。でも記念碑が雁に見えますよ。
- あと、「千蔵院」も「晩鐘」にしたのですが、残念ながら梵鐘はないのです。
- もしかして、戦争の時に
- ですね。貴重な金属でしたでしょうから
- なので説明が「鐘の音が聞こえて
きそう です」となってるんですね。 - 八景の画題を知って、めぐると一層楽しめそう!!
- 稲毛八景をめぐるツアーもあるのでしたっけ?
- 5月にツアーを行い、たくさんの方が参加してくれました。八景にちなんで商店街の方に作っていただいた「八景弁当」も好評でした。また、来年5月頃に行う予定です。
- ツアー参加して「八景弁当」食べたいです。
- ツアーでなくても稲毛八景をめぐっていただきたいのですが、「神谷別荘秋月」の旧神谷伝兵衛稲毛別荘は、耐震改修のため9月から約1年間休館になります。
- 1年かかるんですね。耐震改修前に見ておかないと!
- 耐震改修が決まってから気がついたのですが、来年、稲毛別荘100周年、ギャラリーも30周年を迎えます・・・。
- そんな時に耐震改修、残念ですね。
- 耐震改修の間は、千葉市民ギャラリー・いなげの2階に展示スペースを設けます。茨城県牛久市のワイン醸造所のシャトーカミヤさんにご協力いただいて、新たにご紹介できる内容をプラスしたいと考えてます。
- その展示も見たいです!
- 実は私、茨城の出身でして、子どもの頃絵画教室に通っていて、初めて屋外での写生に行ったのがシャトーカミヤだったのです(笑)
両親へのお土産にワイン買って帰りました。 - お土産にワインを買うなんて、子どもなのに、おしゃれ(笑)
- これから「稲毛八景水彩画コンクール」を行うので、絵画教室に通われてたのでしたらぜひご応募ください!10月末が提出期限ですのでよろしくお願いします。
- あ、そういえば、チェリー隊長と絵手紙を描いたとき、描くの早いなぁと驚きましたけど、やはり基本があったんですねー。
- 子どもの頃ですから、今は描けないですよ。
他にイベントなどありますか? - 「海の記憶を伝える・『いなげ』展」や「山口マオ 版画ワークショップ」など気軽に参加いただけるアートイベントを企画しております。
- 稲毛ならでは海の展示、見てみたいです。
- そろそろ別荘の方へ行きましょうか。
- はい、ご案内いたします。
千葉市民ギャラリー・いなげの建物を出て、お庭を横切り、旧神谷伝兵衛別荘へ向かいます。
チェリー隊長に電話が入ってしまったので、行木さんとちょっと休憩。
次は、いよいよ別荘の中に入ります。
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