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とっておき千葉

プロサッカー選手 兼 ROVERS FC オーナー カレン・ロバート 選手

今回の対談場所はカレン・ロバート選手が経営する『ローヴァーズフットサルスタジアム』
イオンモール木更津に隣接するフットサル施設です。
千葉方面から行くと館山自動車道(富津岬 君津市街出口)を降りて国道16号を走ること数分…イオンモールの広い駐車場の先に大きなグリーンのネットが見え、近付いていくと綺麗な芝生が敷かれたフットサルコートが見えます。
千葉市街からゆっくり走っても1時間掛からず、ドライブにはちょうど良い距離ですね!

コートの前で待っていると、ワイルドなのに妖艶さも放つ真っ白なSUVで白坂選手が登場。
前回に続きマセラティ幕張店様に車両協賛いただき、今回はマセラティ初のSUV レヴァンテをインプレッションです!

お二人のプライベートでの会食をきっかけに実現した今回の対談。
スポーツこそ違えど、“千葉” “国内外での競技体験”などなど多くの共通点からたくさんのお話しを伺いました。

「ボビさん」の愛称で親しまれるカレン・ロバート選手、以下ボビさんと記述させていただきます。

暖かな春の日 フットサルコートにて対談スタート
  • 今日はよろしくお願いします。
    まず始めに、サッカー選手としてのキャリアから少しお聞きしていきたいのですが?
  • ボビさんは何歳からサッカーを始めたの?
  • 5歳の時。7歳上の兄がサッカーやっていたのを見て一緒に蹴り始めたのが最初ですね。その後、小学校4年生の時にセレクションを受けて柏レイソルのユースに入りました。
  • ボビさん茨城出身だよね?鹿島アントラーズじゃなかったの?
  • 出身は茨城だけど実家から一番近いユースチームはレイソルだったんです。そのまま中学卒業まではレイソルで、高校では市立船橋高校へ。
  • どうしてそのまま柏レイソルじゃなくて市立船橋高校へ行ったの?
  • 今はクラブチームの方が強かったりするんだけど、当時はもう断然高校サッカーの方が強かったんですよ。その後も柏レイソルからはお話はいただいていたのですが選手権(全国高校サッカー)も考えて…。
  • どの世界でもそういった人生の分かれ道でのチョイスや考え方がとても重要ですよね。
    その後ボビさんは選手権優勝もしてジュビロ磐田からプロ入りしたけど、それはギャラで決めたんですよね?(笑)
  • 違いますよー!(笑)
    Jリーグではルール上、新人はどこのチームでもギャラが一緒なんです。
  • ええー!そうなの!?知らなかった…
  • Jリーグの新人の契約はまずC契約という(480万円MAX)契約なんです。そこから試合出場時間などに応じてB契約やA契約(700万円以上)といった契約に変わっていくんですよ。
  • 出場時間で契約更新!?新人の加入時点で、お金があるチームだけに強い選手が集まる事も減るだろうし、そいうった面では凄く考えられたシステムですね。
  • はい。なのでオファーをいただいた数チームの練習に参加して、雰囲気や施設などでジュビロ磐田を選びました。
    レースの世界はどうですか?
  • レースの世界にそういったルールはないですね…お金のあるチームが全てにおいて優位に立ちます!!(笑)
  • なんか、やはりすごい世界ですね。(笑) ある意味イメージ通りかも??
国内と海外の違い!?
  • お二人は国内トップカテゴリーを経験した後に、海外へ挑戦していますが、日本での試合との違いや心掛けていることなどはありますか?
  • 2010年、ロアッソ熊本在籍時にオランダ(VVVフェンロ―)のチームの話しを頂いたのが最初でした。
    移籍当初はみんな体が大きいし日本より凄くラフプレーな部分に驚きました。
  • それはレースも同じかもしれないですね。日本のレースよりも接触はあちこちで普通に起きる(笑) でも、そういった全く違う環境での刺激は凄く成長に繋がると思います。特に僕のような甘えてしまうタイプは自ら厳しい環境に身を置いた方が良いんです!(笑)
  • 大きな外人選手の強い当たりから逃げてしまうと、それもプレーの評価にされてしまう…。精神的にも強くなると思います。
    そんな中、海外移籍した際に同じチームメイトに一人だけ日本人選手がいたんです。(吉田麻也選手)その選手がハーフタイムの控室で動きの悪かった外人選手を怒鳴りつけて怒っていたのは凄く衝撃的でした!(笑)
  • どの世界でも海外挑戦する時点で何かしら考えを持った人だと思います。
    日本にいる外人選手も凄く強く見えたりするけど、向こうに行ったら僕らが外人選手なワケですからね(笑)
ROVERS FUTSAL STADIUM『ローヴァーズフットサルスタジアム』
  • アスリートとして、そうした多くの経験を積んでいるお二人ですが、ボビさんはこの対談場所であるローヴァーズフットサルスタジアムのオーナーでもありますね。
    この施設ついて伺いたいのですが?
  • はい、引退後のことも見据えて現役中にこの施設の運営をしようと決めました。
    コートに関しては、全面を使うと7〜8人制のサッカーコートになりますが、それを3つに区切ってフットサルコートを3面作っています。コートは全面人工芝を敷いてナイター照明も完備しています。
    その他にはクラブハウス内にシャワーを完備した更衣室もあります。
  • ナイター照明もあるから仕事終わりでもサッカーを楽しめる感じ?
  • はい、工業地帯なので仕事帰りに来る人もけっこういます。年齢もバラバラですし最近はナデシコ(女子サッカー日本代表)ブームなどの影響で女性も増えてますよ。
    フットサルはコートも広くないし、ちょっと汗をかく程度の気持ち良い運動量なのでおすすめですね。
  • 人工芝なので転んでも汚れないですよね?
  • はい。汚れにくいですし土のグラウンドより転んでも痛くないですよ。
  • 汚れないのは大事ですよね!僕も子供の頃、地元のサッカーチームに所属していましたが、あの頃は芝生のグラウンドなんてほとんどないし、ユニフォームが汚れるのが嫌だった。スライディングとか信じられない(笑)
    今もレーシングスーツの汚れを凄く気にするのは変わってないけど…(笑)
ローヴァーズフットサルアカデミーについて
  • アカデミーもされていると伺いましたが?
  • はい、一般の方々が楽しめるフットサル、千葉県社会人サッカーリーグを戦うトップチーム、とは別に小・中学生の育成を目的としたスクール形式でのアカデミーも運営しています。
  • 中学生が学校の部活ではなく敢えてクラブチームに所属するメリットは?
  • 部活はどうしても3年生優先になってしまいます。クラブチームでは1年生2年生も関係なく実力優先で練習や試合が行われます。自分も中学時代はクラブチーム(柏レイソル)に所属していました。
  • プロに近いシステムってことですよね。モータースポーツはそもそも学校の部活にはないけれど、年齢、性別すら関係なく完全実力主義。(お金の話は別として…笑)
    若いうちからそういった厳しい環境でプレーする事は色んな面において選手として良い事かもしれないですね。
  • はい。そうです。日本はまだヨーロッパに比べてサッカーの文化が浅く、1年生はボール拾いをするような風潮が根付いていたりしますよね。そういったところから変えていきたいですね。
  • 確かにボール拾いをしている時間はサッカーは出来ていないワケですもんね…
  • そうなんですよ。学校では顧問やコーチが1人しかいなかったりして人手不足な事もあるので仕方ない部分もありますが、どうしても実力に関係なく3年生のために費やす時間が多くなってしまう…。
  • ここではそういう部分も考慮したスタッフがサポートしてくれるって事?
  • サッカー経験者で指導の勉強をしたスクールコーチが4人、あとジュニアユース監督とコーチの2人がいます。
  • 伸びる時期にきちんとした指導を受けるのは大切ですよね。
    それも、ボビさんみたいな現役のトッププレーヤーから直接指導もしてもらえる刺激は大きいと思う。
  • 僕はコーチとしてはまだまだ勉強不足なので指導する事は少ないけれど、自分の経験を話したりプレーを見せる事が出来る環境は作っています。
  • あまり遊び過ぎるなよ!とか?(笑)
  • …はい。若い頃の色々な経験を元にアドバイスします。(笑)
  • クラブハウスの壁にはたくさんのサインがありますね?
  • 年に2回、Jリーガー来校イベントを開催しています。
    ジェフユナイテッド市原・千葉の選手や元チームメイトだった選手などに来てもらってます。
  • ボビさんの人柄は勿論のこと、現役選手がオーナーをしている施設だからこそ出来る企画が沢山ありますね!
  • 最後に、今後の展望をお聞かせください。
  • 現役選手としてはあと4年はやっていきたいと考えています。その中で、引退後の事も見据えながら自分の経験をこの運営に活かしていきたいですし、もっともっと地域に根付いたチーム作りをしてお世話になってきた“千葉”に恩返ししていきたいですね!
  • 僕は今季、国内シリーズ(スーパー耐久)と海外シリーズ(ブランパンGTシリーズアジア)を戦いますが、両カテゴリーとも新たな挑戦になります。ドライバーとしては勿論のこと、人としても成長出来る1年にしたいです!そして、またボビさんと計画して、千葉のスポーツシーンを盛り上げる企画もしたいですね。

初めて見るレーシングスーツにカレン・ロバート選手も興味津々(^^)
この後、二人は今シーズンの話や千葉のスポーツの話などで盛り上がってました。

白坂選手 ドライビングインプレッション

マセラティ SUV レヴァンテ
前回に続き今回もマセラティ幕張さんの車をインプレッションさせて頂きました。マセラティと言っても今回はなんと…SUV‼ マセラティ初のSUV レヴァンテをドライブさせてもらいました。
見た目は他メーカーのSUVに比べてもかなりヤル気満々な顔!高速道路だと法定速度内なのに前の車がドンドンいなくなる(笑)エンジンフィーリングは前回のギブリS同様にトルクの出方はマイルドな大人仕様。でも、スポーツモードに切り替えると高回転を使用できSUVらしからぬエンジンサウンドに豹変♪内装も大人っぽく、運転していて気持ちにゆとりが生まれてくる…車が運転手を大人にさせてくれる一台ですね(^^)

 

車両協賛
マセラティ幕張
http://www.maserati.co.jp/dealers/jp/ja/22-makuhari/


カレン・ロバート 選手

生年月日:1985年6月7日
出身地:茨城県土浦市
5歳でサッカーを始め、小6年時にJ1柏レイソルの下部組織でボランチとしてプレーし、全国少年大会優勝。3年連続で全国選手権に出場した市立船橋高を経て 2004年にジュビロ磐田入団。
05年に13得点を挙げJリーグ新人王。2010年7月にロアッソ熊本に移籍。
2010年12月にオランダリーグのVVVフェンロに完全移籍し、背番号10番を付け活躍。
ヨーロッパ1部リーグで10番を付けた数少ない日本人選手。

ROVERS F.C.
ROVERS FOOTBALL ACADEMY
ROVERS FUTSAL STADIUM

編集後記

サッカー選手にとっての第二の人生という課題、選手を終えた後の環境を現役選手ながら作り始めている。それもお世話になった千葉県内でということに驚きました。
それぞれ違うスポーツに携わってきた二人ですが、世界を体験し、日本とのギャップを感じてきた二人からさりげなく出てくるエピソードは、とても面白く、両者のトークの掛け合いに聞き入ってしまい時間が経つのを忘れてしまうほどでした。振り返ってみると、二人の経験してきた事や今後の展望など、その内容はスポーツ界はもちろん、社会全体にも言えることだと感じました。
対談後半には、「他のスポーツに関わる人たちも一緒にここでフットサル大会!?」なんて話も出ていたので、地域の皆様も巻き込んで楽しめるイベントが実現するといいな…と、これからが楽しみだと思えた対談でした。




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ベイウェーブをご覧の皆さん、
初めまして!
レーシングドライバーの白坂卓也です。
僕は千葉市若葉区出身であり、高校も四街道まで通っていた事などなど 今回、このような形で「千葉」を紹介できる事をとても楽しみにしています!
僕やベイウェーブに縁のある場所をどんどん紹介していきたいと思いますが、 皆さんオススメのスポットがあれば是非教えてください。
宜しくお願いします!

千葉市若葉区出身のカーレーサー。
今季は、2017 スーパー耐久シリーズ
2017 BLANCPAIN GT SERIES ASIAに参戦中。