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とっておき千葉

白坂卓也後援会 TSP(Takuya.Supporters.Project.) 代表
長寿庵店主 須田一郎さん

BayWaveが応援する千葉市出身のレーサー白坂卓也選手と千葉のいろいろなところへドライブ。そして、オススメな場所、美味しいもの、素敵で楽しい人など、とっておきの千葉情報を紹介するコラボ企画です。

第1回は、白坂選手とのコラボ企画となったら初めは絶対あの方に会いたいとリクエスト。白坂選手の10代の頃のバイト先、千葉市若葉区の長寿庵の店主であり、白坂卓也後援会 TSP(Takuya.Supporters.Project.)の代表 須田一郎さんです。
白坂選手のオフィシャルサイトのTSPページにアクセスすると、須田さんの挨拶が載っているのですが、この挨拶へのアクセスがかなり多いそうです。ふたりの関係がわかりやすく書かれているのでご一読を。
白坂選手が16歳で「レースのための資金を稼ぐために働かせてください」と言った日から今日まで、ずっと応援しつづけている須田さんに会いに行きます。

千葉駅で白坂選手をピックアップ。レーサーを車に乗せるなんて、めちゃくちゃ緊張しながら運転し、長寿庵へ到着。

 

お店に入ると、白坂選手は実家に帰って来たかのような雰囲気を醸し出し、少しシャイな感じのする須田さんが笑顔で迎えてくれました。
そして、自然な流れで対談がはじまりました。

人はここまで働ける
  • 改めて取材だと変な感じだけど(笑) 今日はよろしくお願いします。
  • タクはほんと変わらないな。16歳で出会ってから今日までずっと変わらないっていうのは、どこかバカなのか(笑)ピュアなんだろうな。この歳まで夢に向かってブレないっていうのは本当すごいよね。
  • それ店長も一緒じゃないですか(笑) 好きな事を仕事にしていたら、ここまで働けるんだ!!って人生で初めて見た人かも・・・ 学校・バイト・週末はサーキットと休みない生活を繰り返してる時期に、早朝の仕込みから夜中の片付けまで連日働き続ける店長の姿は僕にとって凄く良い刺激になってた。もっと自分も頑張れる!って。
  • こいつその頃はプロテイン買うお金ないから、毎日バイト後のまかないの蕎麦に豆腐と鶏肉を入れて食うんです。夜中バイトが終わったらランニング・・・16・17歳の小僧がここまでがんばるのか?夢を語る奴はたくさんいるけど、こんな本気なヤツみたことない。言い訳はしない。自分の環境で戦うしかない。何の援助もないスタートから、ここまでくるのは奇跡に近いと思う。どんなエピソードも鮮明に憶えている。もう本一冊書けるね!(笑)
伝説の面接
  • もし本を書いたら、あの伝説の面接も書けますね(笑)
  • 店の扉開けて、「バイトしたいんですけど」って言った顔見て、「なんかこの子いいな?」で即!採用決定!アレは俺もビックリした(笑) 直感的にビビッと来たな。
  • ホント10秒で面接終了・・・逆に断ろうかと思ったくらい!?(一同爆笑)あれからもう14〜5年?出会い方なんてホント分からない!
仲良くなるのに年齢は関係ない
  • ここでのバイト時代、店長はホントあちこち呑み・・・じゃなく食事!(笑) に連れて行ってくれました。10代の頃って同じくらいの世代と一緒にいる事が多いと思うけど、店長とばかり食事!(笑) に行ってた僕は、既に大人の方々に対する人見知り感のような感覚はゼロになってた。店長が連れて行ってくれてたお店のお陰かな??(笑) そういった感覚は今の仕事にも役立っているかも。
  • おい、あまり喋りすぎるなよ!(笑) たしかに親子のように年の差があるバイトの子たちと接する上で、色々な伝え方は意識する必要があると思う。年の差ばかり意識して、目先のちっちゃな利益のために自分を変えたりするのは間違い。素の自分を見せて受け入れてくれる人が大切よ。そんな人、たくさんはいないかもしれないけど、自分が大変なときは絶対助けてくれる。そういう人との繋がりを本当に大切にしたい。そういった事を10代の頃に考えられて実践できてたのがこいつなんだよな。
   
料理に関するモチベーション
  • もう僕の話はいいですよ!朝まで続いちゃう・・・(笑)そろそろお店の話を!
  • そうだったな(笑) 自分は料理の才能ないと思ってるんです。一から何か生み出す才能がないと思ってるんで、外で見て、食べて、美味しいと思ったものを自分なりにもっと美味しく再現したい。
  • 昔から本当に研究熱心ですよね。毎年、季節ごとに限定メニューを作ったり、食材ひとつひとつもこだわってますし。蕎麦は勿論だけどお米の種類や配合まで・・・これ企業秘密かな?(笑)
  • お客さんに喜んでもらえるよう、新しいメニューを常に考えてる。試作して、従業員のみんなに試食してもらってダメ出しをもらう。タクの厳しいダメ出しもよくもらってたな(笑)
  • 美味しいけどサプライズがないっすよ〜とか、見たまんまの味・・・とか(笑)
  • そういうことをさらっと言うんですよ。
  • で、次に出てきた時にはサプライズなメニューになっていて感動があるんです。そして改めて思うんです。この人すごいって。
お酒のラインナップ
  • お酒がたくさん見えるのですが。
  • お蕎麦屋さんとは思えないくらいの種類。最近は地酒以外にワインもありますよね。
  • お酒は淡麗なものから芳醇なものまで、食べものとの相性や飲む順番など。もちろんお客様の好みに合わせてですが。たくさんのニーズに応えられるようこだわってます。
  • 僕のバイト時代から続いている「お酒の会」っていうイベントも年に何度か開催してますよね!
  • お酒好きな常連さんを中心に人数を限定して、その時々のテーマに合わせたお酒と料理を用意して楽しんでもらってます。一番楽しんでるのは俺かも?(笑)
天ぷらの匠
  • うちの天ぷらは80歳を超えた母親があげるんですよ。天ぷらの匠って呼んでます。
  • お母さんの天ぷら、本当に美味しいんです!
    銀座とかの有名店と比べても負けてない。本当にミシュランレベルだと思ってます。衣のレベルが凄いっすよ。時々仕事の関係者と一緒に来てますが、みんなに喜んでもらえてます。自分が作ったかのように自慢する(笑)
  • 料理は職人の世界というか、「勘」の部分は大きいと思いますが、1回に海老が4・5本だけあげられる衣を数値化したりしているんです。例えば数値化できる部分は数値にしておけば、従業員に粉作りをお願いでき、母親(匠)の負担も減らせるしクオリティを維持出来ます。もちろん、その数値は季節でも変わりますが。
    材料で行ける部分は、材料でいけばいい。最高級じゃなくてもレベルに合わせたなかでの最高のレベル、特別なことをするんじゃなくて、ずるいことをしない。
  • とにかく全てのこだわりが職人ですよね!料理だけじゃなく、食器、店内や厨房の掃除を徹底する事もよく教わりました。僕は今でもレース前後に自分のヘルメットを掃除するけど、ここで習った事の影響かな!?(笑)
   

かつおぶしの風味が品よく効いたおつゆ、徹底した仕込みをされたお蕎麦は絶品。お蕎麦ってこれですよね。と言いたくなるくらい風味豊かで美味しいです。そこに匠の揚げた天ぷら、たまりません。また、鴨抜き、天抜きなど通好みのメニューもあります。
お蕎麦屋さんですが、たくさんの日本酒・焼酎・ワインもあります。それぞれのお酒にあうメニューがまた魅力的です。常連さんが誰かを連れてきたとき必ずオーダーする「揚げそば」。一度食べたらやみつきになる「そばやのグリーンサラダ」。あるところで食べて美味しくて、でも俺だったらこうするなで生まれた「トマトグラタン」などなどあります。
昼でも夜でも、おすすめなお店です。

編集後記

まるで親子のような、ふたりの話は止まらない。
昔から朝まで夢を語りあったことも多々あったそう。
「とても辛い、しんどい思い、人には言えない苦労をたくさんしてきたのに、 ぎらぎらしたものを感じさせない。まだ、余裕があるんでしょう。 そこしれない何かをまだ持っている。 俺が支えなくて誰が支えるんだ。という気にさせられる。」という須田さんの言葉に私も深く頷いてしまいました。
白坂選手にあったことのある方なら、わかるはず。この人の底知れない魅力に魅せられたたくさんの人に会ってみたいと思ったコラボ企画第1回でした。

この記事を読んでくださったみなさまに長寿庵 店主 須田さんよりプレゼントをいただきました。

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ベイウェーブをご覧の皆さん、
初めまして!
レーシングドライバーの白坂卓也です。
僕は千葉市若葉区出身であり、高校も四街道まで通っていた事などなど 今回、このような形で「千葉」を紹介できる事をとても楽しみにしています!
僕やベイウェーブに縁のある場所をどんどん紹介していきたいと思いますが、 皆さんオススメのスポットがあれば是非教えてください。
宜しくお願いします!

千葉市若葉区出身のカーレーサー。
今季は、2017 スーパー耐久シリーズ
2017 BLANCPAIN GT SERIES ASIAに参戦中。