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とっておき千葉

トライアスロン日本代表 細田雄一 選手

昨年、ベイウェーブの中でも好評だった本企画(約してドラプロ)いよいよ今年一発目の取材が出来ました!
今年の第一弾は、白坂選手のブログにもときどき登場するトライアスロン日本代表 細田雄一 選手(オフィシャルブログ)です。日本代表としてロンドンオリンピックの出場や昨年のアジア大会連覇などでも知られていますね!
白坂選手と細田選手、そして前回登場していただいたAKIRA jewelryの吉田さんも、同じヘアサロン「Bros」に通うブロスの仲間!との事でした。
「タクちゃん」「ユウちゃん」と呼び合い、毎月スケジュールを合わせてBrosに集合したりしている2人が、今回は「カートを乗りに行く」と聞き、プライベートな時間に潜入取材です!

ハーバーサーキットで待ちあわせ

今回の取材の集合場所、ハーバーサーキットへ到着。
ハーバーサーキットは千葉みなとにあるインドアカート場です。
2階のフロアに入ると、少し暗めなコースをブルーライトが照らしチェッカーフラッグのアクセントが レーサー気分を盛り上げます。 ファミリーでカートに乗りに来てる方(子供用カート有り)、カップルやご年配のグループまで幅広い年齢層の方々がいらっしゃいました。
フロアで待っているとエレベーターが開き、2人が笑顔で登場。
プライベートな時間の2人を改めて見ると、雰囲気、体格…やはり一般人とは違うアスリートとしてのオーラを感じますが、カートを見るなり誰よりも楽しそうにはしゃぎ出す二人…

  • 宜しくお願いします。今日はプライベートな時間にすみません…
  • こんにちは!よろしくお願いします。ベイウェーブさんはタクちゃんと長いんですか?僕は2〜3年になるかなぁ??
  • 取材早々いきなりユウちゃんから質問!?(笑) とりあえず飲み物買ってきます!

この挨拶の瞬間、世界で戦うアスリートはやっぱり違う!と再確認。白坂選手もそうですが、挨拶のときの気遣いが違うのです。
取材早々、まだ若干の緊張感がある私にさらっと気遣いをしてくれて迎えてくれる二人。その場を一気に楽しい雰囲気にしてくれました。
そこからは最後まで二人のペースですが…(笑)

そして、カートに乗る準備が始まります。
走行申込みをし、ライセンスカードを発行してもらいました。その後、サーキットのガイダンスビデオ(コースや走行の注意点など)を見ます。

 

レンタルヘルメットも用意されていますが、メーカーからサポートを受ける2人はヘルメットを持参。
白坂選手のカラーリングされたAraiのヘルメットと細田選手はトライアスロンでサポート受けるKabutoのMotorsycleGearのフルフェイスヘルメット。
メーカーや用途が違うとこんなにも形や重さが違うのか?と驚きました。
カートが準備される間も二人はヘルメットの話題で盛り上がっていました。

スタートして順調に走り出す二人。
白坂選手が走行ラインを教えながら、後ろから責めたりワザとテールを流したり…貴重なプロの走行シーンを目の前で見れるのもカートの醍醐味ですね!
細田選手も周回を重ねるごとに乗りなれタイムアップ。世界レベルの運動神経は流石です…
1回目の走行を終え、2人が戻ってきました。

  • すごい楽しい!!ブレーキ踏んだらテールランプが付くハズなのに…タクちゃん、ブレーキ踏まないの?
  • 何ヵ所か踏むけど一瞬、パッくらい(笑)
  • なんか白坂選手のエンジン音の方が高いんですよ??
  • あ、エンジンの回転数を下げないように意識して運転してるからかなぁ。
  • え!?そうなの…いや、タクちゃんのエンジンの方が速いんじゃないの〜?(笑)

リザルトを見ながら、「この時は少し滑った」「見た見た!」「あれ?なんでこっちの方がタイムがいいんだ?」などとあーだこーだ言い合っていたのですが、勝負の世界に生きるアスリート2人…気付くとハンデタイムを決めて勝負開始。
やっぱりそうなるんですね…(笑)





勝負は2回行われましたが、両方とも0コンマ数秒の僅差で1勝1敗!
何かを賭けたワケでもないのに大盛り上がりな2人(笑)
このままでは絶対に終わらなくなる…と心配になり、ランチの予約をしている事を2人に告げこの日の勝負は終わらせて頂きました。(笑)

 
千葉ポートパークへ移動

無事?ハーバーサーキットでの勝負を終え千葉ポートパーク内にあるイタリアンレストラン ポルトイタリアーナへ移動。
ここではランチをしながら先ほどまでのカート場とは違った雰囲気の中、対談形式でお話を伺いました。
ハーバーサーキットから千葉ポートパークまでは車で約10分。千葉みなと駅方向へ向かい、左手には海や港が垣間見える京葉線通りを数分、千葉みなと駅入り口の信号を左折すると正面にはポートタワーが見えます。
取材日は天気がとても良い日だったので、空に向かってそびえ立つポートタワーは太陽や海を反射してキラキラ光ってとてもキレイでした。
そこに、白坂選手がドライブする細田選手の愛車(ベンツA180)がさっそうと到着。
ファーストショットは後ろからポートタワーと一緒に!




細田選手が「やっぱりすごい!プロは違う。喋りながら何気なく運転しているのに車がスーッとスタートして、スーッとストップする。この車こんなにスーッと動けるんだって思った(笑)」と言いながら車から降りて来ました。
前回のドラプロで私も実感したのですが、ハンドル操作もゆっくりで本当にスーッとスムーズに走るんですよね。レーシングカーが走ってる印象とは大違い!
そして外から車庫入れを眺めていると、前進してるのと全く同じフォームで、スーッとラインの中に入れました。
白坂選手曰く「偶然上手くいった!別にレーサーでも車庫入れの回数は普通の30歳と同じですから!笑」との事でした…(笑)

白坂選手 ドライビングインプレッション

今回の取材で運転させてもらったメルセデス・ベンツA180 BlueEFFICIENCY Sports パワーやトルクを感じる車ではないけれど、ハンドリングの軽さやボディサイズは とても街乗りに適した車だと感じました。
ベースグレードより外装はスポーティーだし、何よりカーボン調なインテリア、 メルセデス独特なエアコンダクトなど室内の雰囲気がカッコ良くてオススメ! 女性も男性もカバー出来ちゃう車だと思います♪

ポルトイタリアーナでランチ

お店に入ると、店長のご厚意もあり、海が見える窓際の席が用意されていました。
すると、白坂選手が「ここは昔来たことあるんですけど、もっと違う雰囲気だったような??」
とさすが地元ですね!
白坂選手が子供の頃にあったレストランとは違い、今は船をイメージした店内やテラス席で食事やコーヒーを楽しむ事ができ、ランチやディナーは勿論の事、カフェや打ち合わせ等でも使用されるレストランになっています。

パスタランチとピッツアをオーダーして、2人のいつもの会話が始まりました。

BROSのメンバーです
  • 前回のアキラさんもそうだったのですが、共通の美容師さん(ヘアーBROS)を介して仲良くなったんです。
    初めて会った時から凄く話が合う感じで。性格は全然違うけど(笑)
  • ほんと、この道中もずっとしゃべってるかも(笑)
  • ハーバーサーキットでもずっと盛り上がってましたね(笑)
  • 最近は毎月ブロスの店長が僕とユウちゃんのカットの日を合わせてくれて男子会になってます!(笑)
    くだらない話から仕事に対する真面目な話しなどなど…たくさんの刺激をもらえてると思う。違う業界だから話せる事もあるのかもしれない。
  • いや、ホントいろんな話をしてるよね、男子会(笑)仕事、趣味、家族の事…。長年やっているせいか、同じ業界の人たちとは情報交換できる事が限られたりはしてくるかも。違うスポーツの世界を知る事で勉強にもなる。
  • それは、ユウちゃんが日本のトップでいるからこそ感じる部分でもあるかもしれないよね?日本のトップだよ?そりゃ相談に乗れる人も少なくなるよ(笑)
  • 何でも仲良く話し合う二人ですが、趣味などの共通点は?
  • 趣味で言うと共通点は全くないかも??僕はスポーツ以外ではあまりアウトドアな趣味…山登りやキャンプ、釣りとかはしないかなぁ。魚も触れないし、釣りなんて釣れちゃったら困る(笑)趣味と言えばユウちゃんは大のコーヒー好きだよね?
  • そうだよね、タクちゃんは靴の汚れすら気にしてるもんね(笑)
    僕は田舎育ちでアウトドアが大好き。いつかタクちゃんを海や山に連れて泥だらけにさせてみたい(笑)
    コーヒーは凄く好きで海外遠征先でも必ず豆を買ってきます。遠征中も練習の合間に自分で煎って入れたり凄く息抜きになるんですよ。
  • その男子会でもいつもユウちゃんがコーヒーを入れてくれるんですよ。拘った豆をその場で煎って、削って…凄く香りも良いのですが。
    問題は、僕は苦いコーヒーが飲めないんですよ!(笑)いつも砂糖とミルクをガッツリ入れて飲んでます(笑)申し訳ないっす…
  • まぁ、それは仕方ないよね(笑)僕も冷たくして飲む時はミルク入れたりするし、美味しいもんね。美味しく飲んでもらえた方が嬉しいし。
勝負するためには
  • 違う競技をする二人のトレーニングについて聞かせてください。
  • レーシングカーは動かすだけで沢山のスタッフや物、お金も掛かってくるので他のスポーツのように毎日練習ってわけにはいかないんですよ。スーパーGTの場合は走行規制もあったり。だからレースの合間にはなるべく時間を作って、有酸素や体幹を中心にジムでトレーニングして体調管理します。
  • 僕の場合、意外とジムでのウェイトトレーニングはしないんですよ。メインとしている世界選手権へ向けてコンディショニングしていくので、国内の大会はその為の練習的な感覚で出場する事もあるんですよね。もっと長い目で見ると4年に一度のオリンピックへ向けて体作りをしています。
  • 二人の競技の共通点は車や自転車といった道具が必要ですよね?
  • そうですね。僕らの場合はそこで勝敗が左右される割合も凄く多い。だからマシンの調子が良い時にはチャンスを活かしたいし、自分自身はいつでも準備万端でいないと!って意識はしています。マシンの要素が大きい分、チームスタッフとのコミュニケーションも凄く大切な要素。凄くうるさいやつだと思われているかも…(笑)
  • 僕らにも自転車という道具が必要にはなるけれど、タクちゃんの世界ほど左右されてしまうほどの差は出ないかな。勿論、フレームの剛性やギヤの違いなどもあるけれど、基本は脚力の漕ぐ差の方が大きい。自転車やシューズはミリ単位で自分に合わせてもらえる分、言い訳も出来ないし負けたら平謝りしかない…。
  • 最後に、それぞれのスポーツから見た「千葉」を答えて頂きたいのですが…
  • 千葉はレーシングカート場が2つ、4輪サーキットも袖ヶ浦にあるし今日行ったハーバーサーキットのようなレンタルカート場もあります。毎年幕張ではオートサロンも開催され、意外とモータースポーツに携わりやすい環境だと思います。自分で走行しなくても、どんどんレース観戦やイベントに足を運んでもらいたいですね!
  • 千葉は海があるしトライアスロンは勿論の事、自然が多いので幼い頃から体を動かせる環境が沢山ありますよね。トライアスロン人口も増えてきて嬉しいのですが、まだ観戦する文化がないので近々でいうと館山わかしおトライアスロンにゲスト参加する予定があるので是非遊びに来て欲しいです!

そしてふたりの大切な装備を見せていただきました。

写真や雑誌などでしか見た事のなかった白坂選手のArai製ヘルメットは、改めて本物を見ると一目見て芸術品!と思わせるほど綺麗なペイント。毎年新しいヘルメットを福岡のペイントショップで塗ってもらうそうです。
耐熱性の生地で出来たグローブは想像以上に柔らかいのですが、危険なスポーツである事を再認識させられます…
白坂選手のヘルメットとは対象的に、軽さと通気性が考えられた細田選手のKabuto製ヘルメット。とても軽量で、転んだ際に打つと割れるようになっているため、1年で何個も使う事があるそうです。
OAKLEYの新作サングラスはレンズの取り外しが可能で自分好みにカスタマイズができ、こちらも凄く軽量でフィット感も抜群。
戦う為に作られた道具から放たれるオーラと機能美はやはり拘りがありカッコ良いですね!

編集後記

競技が違うこともありますが、トレーニング、試合へのピークの合わせ方、モチベーション…と、話を聞けば聞くほど面白いくらいに違う二人。
数時間いっしょに過ごさせていただきましたが、とにかく楽しかったです。
競技も遊びも一生懸命、ストイックに自分を追い込む2人のアスリートは、普段から周りを思いやる気持ちが人一倍溢れていると実感。
そんな2人だからこそ、たくさんの人が応援したくなるのは当然ですよね。

細田選手がゲスト参加する館山わかしおトライアスロンは、2015年6月27日(土)28日(日)に館山市で行われます。
ちなみにこの取材後、6月12日チャイニーズタイペイで開催されたトライアスロン アジア選手権で細田選手が優勝!おめでとうございます!

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ベイウェーブをご覧の皆さん、
初めまして!
レーシングドライバーの白坂卓也です。
僕は千葉市若葉区出身であり、高校も四街道まで通っていた事などなど 今回、このような形で「千葉」を紹介できる事をとても楽しみにしています!
僕やベイウェーブに縁のある場所をどんどん紹介していきたいと思いますが、 皆さんオススメのスポットがあれば是非教えてください。
宜しくお願いします!

千葉市若葉区出身のカーレーサー。
今季は、2017 スーパー耐久シリーズ
2017 BLANCPAIN GT SERIES ASIAに参戦中。