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ちばの人間探訪

「透き通ったヴォーカル、青空が広がる」

(左画像)
 ミュージシャン Indigo blueさん

ステージから曲が流れはじめると、照明の落ちた客席いっぱいに青空が広がっていく。透き通ったヴォーカルが、なんとも心地いい音と一緒に心に届く瞬間だ。千葉のライブハウスから始まった男女デュオ・インディゴブルー。メンバーは、ヴォーカル兼ギターのリナさんとギターのコウイチさん。2人の感性が重なって作り出される音は、ブルースやカントリーといった懐かしい曲調から古い錆を落としたように、どこか新しい。

8年前に出会い、共に音楽活動を始めた2人だが、気分転換に行った佐渡島で本当にやりたい曲を見つけたという。住むつもりではなかった佐渡島に2年半。そこで生まれ育まれた曲は、かつて東京で作った曲とは全く違うという。「アコースティック(生楽器)の良さを再認識したし、曲作りにアウトドア(外)をイメージするようになった。東京でも鹿児島でも合うような曲を作りたかった」とコウイチさん。佐渡島から戻った2人は千葉に住み、再び活動を始めた。「音楽グッズが飾ってあって、(音楽好きと)あやしんでいた」カレー店店長と知り合い、ライブハウスでの演奏依頼を受ける。千葉で話題となり、音楽関係者の紹介を受け、2005年に正式にインディゴブルーとしてメジャーデビューを果たす。デビューアルバムは、全国のFMラジオで流れ、各地で火がつきはじめた。8月10日発売の「レモネード」は、北海道限定シングル。こちらは8月23日発売のセカンドアルバムにも収録される。米国テネシー州ナッシュビルで録音された待望のアルバムは、現地ミュージシャンとのライブ感を大切にしたという。アーティストのレコーディングに使われるナッシュビルは、米国の“音楽の都”。洋楽を聴いて育った2人のまさに“音楽の”故郷とあって、はじめは緊張したという。1曲目の“Start Over”は「いろいろと遠回りしたけど、あきらめないで音楽続けてきて良かった〜!」という2人の気持ちがこもった曲。1日の始まりに聞きたくなる曲だが「実はほとんど夜中に作ってるんです(笑)」とリナさん。

ライブ演奏ではギター2本だけ、とCDとは違う生の音色が聞ける。「(楽しくて演奏時間を)延ばす時は、秘密の合図を送ります(笑)」と、音楽と信頼で結ばれた2人。溜まり場にもなっているお店で、仲間がライブを企画してくれたりと、本当に千葉に住んで良かったとのこと。千葉から巣立った2人の初のワンマンライブが渋谷で予定され、成長した2人に会えるのが楽しみだ。




(2006年8月)


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